150年以上つづくコーヒー栽培の歴史
フィリピンにおけるコーヒー栽培は、
18世紀のスペイン統治時代にアラビカ種のコーヒーが植えられたことに始まります。
19世紀後半には、ルソン島のバタンガス州・カビテ州を中心にコーヒー栽培が盛んになり、
1870年代には世界の生産量第4位にまで成長。
アメリカやヨーロッパ、日本にも輸出され、
「アジアのコーヒー大国」と呼ばれるほどでした。
ところが、
1889年頃から「さび病」が流行。
木は次々と枯れ、
さらに害虫の発生や市場価格の変動も重なり
生産は急激に衰退。
かつての栄光は影をひそめ、多くの農家がコーヒーから他の作物へ転作していきました。
そして1900年代後半から現在は、
病害虫に強い「ロブスタ種」の大量生産が主流に、
近年ではスペシャルティコーヒーへの注目も高まり、
品質を重視した生産へと方向転換する生産者も徐々に増えていますが、
今でもフィリピン全体のコーヒー生産量は少なく、世界シェアはごくわずか。
フィリピンは7,000以上の島々からなる島国です。
現在の主なコーヒー生産地には、
ルソン島のベンゲット州、
ミンダナオ島のブキドノン州や南コタバト州、
ビサヤ諸島のネグロス島などがあります。
標高800~1,800メートルの地域にコーヒーの栽培地が点在し、
それぞれの地域で独自の風味特性をもつコーヒーが生産されています。
多様な標高や土壌環境に恵まれたフィリピンでは、
アラビカ種やロブスタ種に加え、
希少なリベリカ種やエクセルサ種の4大種のコーヒーが栽培されていることも特徴です。
